クルーズ船が再開へ/コスタクルーズ
来年3月、宮古発着/新旅客受け入れ施設活用
ヨーロッパ最大のクルーズ会社、コスタクルーズ(日本支社東京都)が宮古島を発着する「ショートクルーズ」を設定し、来年3月から運航する予定だ。3泊4日からの短期間クルーズで、宮古島─台湾・基隆─那覇─宮古島などを周遊する。クルーズ船乗客に対応するために整備した新旅客受け入れ施設(平良港内)を活用する。当面は日本人だけの乗客で運航する方針。
同社の日本・韓国支社長の浜岡聡一氏が17日、市役所平良庁舎で下地敏彦市長に「こういった(コロナ禍の)状況なので、関係各省庁の認可をいただいた上で、条件が許せば運航していく」と述べた。
下地市長は「最大限の支援をしたい」と経済波及効果に期待を示した。
運航が計画通りにいけば、平良港へのクルーズ船寄港は今年1月27日以来となる可能性が高い。
浜岡氏は「リーズナブルな料金を設定した。船旅を体験してもらい、クルーズを身近なものとして感じてもらえれば」と市民の利用にも期待した。
クルーズ船は、イタリア船籍の「コスタ・セレーナ」で、総㌧数11万4500㌧、客室数1500室、最大乗客定員数3780人。
12月から台湾に配船され、来年3月半ばまで台湾国内をクルーズ運航した後、沖縄に移動する。
浜岡氏は「経験を積んで来るので、運航上スムーズにいくのではないか」と述べ、同席した平良港湾事務所の與那覇健次所長も「安全対策、受け入れ対策をしっかり取って臨んでいきたい」と話した。
宮古島発着のクルーズは来年3月24日~4月20日までの計8回計画されている。石垣島を挟むルートもあり、日程は3泊4日~5泊6日、料金は1人4万3000円~5万4000円以上までで、大人2人に同室する18歳未満は無料。