年末年始向け警戒を/宮古島市
コロナ集中対策を発表/飛沫拡散防止など呼び掛け
年末年始を前に、宮古島市は20日、県対策本部の方針を踏襲する形で新型コロナウイルス対策集中実施第1弾を発表した。会食職場編では、飲食は4人以下で2時間以内とし、隣席と最低1㍍空けること、飛沫(ひまつ)拡散防止対策として会話時にはマスクかハンカチの利用を呼び掛けた。家庭編では定期的な換気や食事前後の手洗いを勧めている。集中期間は12月11日まで。同12日以降の集中対策は感染状況を踏まえて発表した。
年末年始に、「うつらない」「うつさない」ための行動変容を記した集中対策第1弾は、市のホームページ上で発出した。新型コロナに対する警戒心の薄れを懸念し、対策を緩めないよう広く市民に訴えている。
家庭編では、家庭でできる対策をルーティン化するよう呼び掛け。定期的な室内換気および帰宅時のうがいの実践、食事の前と後に手を洗うことを求めた。
また、高齢者および何らかの症状が出ている家族と接する時には、マスクを着用するよう促している。
会食職場編では、飲食は4人以下で2時間以内、2次会は控えるよう勧奨。立食ではなく着席して移動をしないことや、隣席との間を最低1㍍空けるか、アクリル板などの仕切りを使用するよう呼び掛けた。
さらに、会話の際はマスクをするか、ハンカチを口元に当てて飛沫の拡散を防ぐなど、新しい飲み会のスタイルを提案している。
宮古島市での新型コロナ感染者は5日連続でゼロが続いているが、全国、県内においては「第3波」による感染が広がっている。
この状況を踏まえ、市の感染症対策を取り仕切る市生活環境部は市民に警戒を促す。垣花和彦部長は「現状において宮古島市は落ち着いているが、全国的には感染者が増えており、県も危惧される状況にある」と指摘し、「年末に向けて飲食の機会が増えてくると思われるが、感染を広げないよう広く市民の皆さんに感染防止対策の徹底を呼び掛けていきたい」と話した。