県環境保全功労者に認定/宮古島海の環境ネットワーク
海岸清掃や環境教育など評価
【那覇支社】自然保護や廃棄物、リサイクル対策、環境教育などの分野で特に顕著な功績があった個人や団体をたたえる2020年度県環境保全功労者表彰式が20日、県庁で行われ、1団体2個人が表彰された。宮古地区からは、「特定非営利活動法人宮古島海の環境ネットワーク」に表彰状が授与された。
同ネットワークは、宮古島市を拠点に宮古島諸島周辺の自然環境保全を図り、地域住民などの環境保全意識の向上を目的として、海岸清掃や小中学校等での環境教育を継続的に実践している。また、海のごみの影響を学ぶ体験プログラムを作成しているほか、指導者の人材育成を行って環境教育の推進に貢献していることも高く評価された。
受賞した同ネットワーク事務局の隈本直美さんは「正直びっくりしている。12年に設立して9年目を迎え、現在は県外の人も含め18人で活動しており、特に環境教育に力を入れてきた」と述べた。
また、「島特有のごみを調べ、沖縄のごみがハワイに流れていくことなどを知ると、自分の行動を考えるきっかけになる。今後も、環境に関する体験を宮古全ての学校に経験してもらえるよう働き掛けていきたい」と意気込みを述べた。
同ネットワークのホームページでは、「これまでの活動を支援していただいた皆さまのおかげで、受賞することができたと思っております」など、感謝の言葉がつづられている。
表彰式で、県環境部の普天間朝好環境企画統括監は、「長年にわたり多大な貢献をしていただき感謝する。沖縄は自然と歴史、伝統文化を大切にする島を目指し努力している。引き続きご協力いただきたい」とあいさつした。
同日は、動物生態学の学術研究と環境教育に携わり環境影響評価制度の推進に尽力した宮城邦治さん、石垣市と竹富町の7校で環境整備主任、生徒会顧問として学校美化やサンゴ観察、海岸清掃などに生徒、職員、保護者、地域と連携して携わった登野城栄昌さんも表彰された。