コロナ禍、家庭園芸人気
外出自粛で癒やし求める?/花、野菜苗の売れ行き好調
自宅の庭やベランダなどで花や野菜を育てる家庭園芸が市民の間で広がっている。新型コロナウイルス感染拡大を受け、草花や野菜苗の需要が増えており、市では「外出自粛の中、花で癒やしを求める人や、野菜を育てる楽しさを味わおうとする人が増えているのではないか」と話している。
市みどり推進課では10月から花や野菜苗、果樹苗木、花木の販売をスタートさせたが売れ行きが好調で、売り切れる苗が続出。急きょ、追加の苗を育て始めた。
中でもキャベツやブロッコリー、パパイア、ナス、ピーマンの野菜が人気で、売り切れ状態が続いている。
「森のバター」と呼ばれるアボカドも好評で、同課によると1本6500円する苗木は、これまでに約100本売れたという。
花苗はベゴニア、サルビア、ガザニアなどで、花いっぱい推進運動として販売している。
インパチェンスを追加購入したという65歳の女性は「水をやって花を咲かせる楽しみがある。感染への不安がある中、日常生活で花の癒やし効果は絶大」と笑顔だった。
同課の根間正三郎課長は、コロナ禍の中、外出自粛や在宅勤務が増え、家庭菜園や畑仕事をする時間が確保できたからではないかと話す。コロナで産業まつりが中止になり、草花や野菜苗をまとめて買うことができなくなったことも要因の一つに挙げている。
根間課長は「家庭菜園は苗から育て、収穫するという喜びがある。健康食ブームの昨今、コロナ禍で一層反映されているようだ」と話した。
苗の販売は土・日曜、祝日を除き12月25日まで。場所は同課東側のハウスで、時間は午前9時~午後5時まで。(正午~午後1時までは昼休み)
問い合わせは市みどり推進課(電話72・9784または72・9815)まで。マスク着用と手指消毒の協力を呼び掛けている。