教育・文化
2020年11月28日(土)8:58
小品から大作まで50点/未来創造センター
「かな書道展」始まる
仮名を中心とした書道の展示会「かな書道展」(主催・正筆会宮古支部、かな書道サークル)が27日、市未来創造センター市民ギャラリーで始まった。半紙や色紙、短冊などの小品から「二尺八尺」と呼ばれる大作まで約50点を展示。初日から愛好家らが訪れ、「かすれ、余白の美」と形容される日本独自の書道文化を堪能していた。29日まで。
作品は主に短歌や俳句で、久松公民館で活動する正筆会宮古支部、かな書道サークル会員の発表の場として初めて開催した。
会場には正岡子規の「初日さす硯の海に波もなし」、松尾芭蕉の「閑さや岩にしみ入る蝉(セミ)の声」、与謝蕪村の「夕立や草葉をつかむむら雀(スズメ)」などの有名な俳句が、仮名と漢字で書かれている。
主催する二つの団体の代表者、田場啓子さんは「仮名と漢字、文字と料紙の調和、余白、かすれの美しさを楽しんでもらいたい」と来場を呼び掛けた。
作品を書いた会員たちには「発表の場があると、目標を持って取り組むことができる。展示会を通して交流を深められる」と意義を強調した。