宮糖伊良部が操業開始/キビ20-21年期
高糖度、滑り出し好調/原料搬入量6万5000トン見込む
2020-21年期製糖操業が宮古製糖伊良部工場(川満則亮工場長)で1日、県内トップを切って始まった。原料搬入量は前期比1万500トン増の6万5000トンを見込んでいる。初日の糖度(ブリックス)は4年ぶりに平均14・76度と高く、滑り出し好調なスタートとなった。
多良間製糖工場はきょう2日、操業を開始する。宮古本島の宮糖城辺工場の操業開始の確定日は調整中。沖縄製糖宮古工場は1月5日に操業を始める。
この日の原料搬入量は412トン。糖度は最高が18・0度、最低12・1度、平均14・76度。
基準糖度帯(13・1~14・3)が123トンと全体の29・92%を占め、基準帯以上(14・4以上)は275トンで全体の66・82%に達した。
トン当たりの原料価格が4308円、トン当たり交付金は1万7483円で、二つを合わせたトン当たり価格は2万1791円。
今期のサトウキビ作付面積は前期より8ヘクタール多い978ヘクタール。98%が夏植えと株出し。農林27号が8割を占める。
サトウキビ原料は1日当たり平均約500トンを処理し、4月半ばに操業終了を予定している。
操業開始式で、宮糖の渡久山和男社長は「今後とも農家所得の向上に努めていく。操業が終了するまで無事故・無災害を願う」と決意を新たにした。
次いで下地敏彦市長(代読)、宮古農林水産振興センターの崎原盛光所長が激励の言葉を述べた。
渡久山社長、崎原所長らが稼働中のベルトコンベアに向かってサトウキビの束を投げ入れ、操業が本格稼働した。
新型コロナ禍の影響で、鏡割りと直会は中止となった。