平一幼を5日間休園に/市教委
在籍園児のコロナ感染で
市教育委員会の宮國博教育長は4日、市役所城辺庁舎で会見し、平一幼稚園に在籍する園児が新型コロナウイルス感染症の陽性反応が判明したとして、同園を同日から5日間程度、臨時休園すると発表した。この園児の保護者も陽性反応が判明している。同園には園児55人と職員8人が在籍しており、今後は保健所と連携しながら対応を検討する。園児の陽性反応を受け幼稚園を臨時休園するのは初。
陽性反応が確認された園児の保護者が新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となり、1日にPCR検査を受けた。3日には保護者の陽性反応が判明したことから急きょ、登園していた園児を帰宅させた。園児も同日PCR検査を受けたところ陽性が判明した。
これを受け、市教委では市のガイドラインに基づき4日から5日間程度臨時休園することを決定した。また、同園では職員による園舎の消毒作業を行うとともに、保護者へ臨時休園することを通知した。
会見で宮國教育長は「学校で発生させないということで現場の先生たちも必死で対応策を取ってきたが残念ながらこのような状況になってしまった。この感染が拡大しないように現場の先生たちには危機感を持って対応するよう通知している」と説明した。
臨時休園を決めた理由について「これまで学校や幼稚園に陽性反応となった児童が登園や登校したことはなかった。今回は陽性反応が出た園児が登園しており、状況が違う」と強調した。
また、「保護者も含めて、新型コロナウイルスに対する状況を知ってもらい、(感染が疑われる場合)出席か欠席かは親が判断してもらわないと困る。濃厚接触者に当てはまるなど少しでも感染の懸念があれば積極的に学校を休ませてほしい」と訴えた。
一方、「新型コロナウイルス感染症はどこで誰がかかるか分からない。かかったからと言っていじめや差別につながってはならない。お互いさまとしてこの状況を乗り越えていかなければならない」と語気を強めた。