観光客に売り込み/池間中生徒
企画製造した化粧水
池間中学校の生徒が企画して製造された化粧水「Venusea」(ヴィーナシー)の販売会が4日、みやこ下地島空港ターミナルであった。特設ブースで生徒自らが販売。観光客らが買い求めて盛況だった。
商品化されたヴィーナシーは、池間島で収穫できるアカバナ(ブッソウゲ)やアダン、月桃、アロエベラなどの素材で製造した。サメの肝油から作られるスクワランも加えられている。
商品化に当たっては、島で化粧品を製造・販売しているヤラブの木(三輪智子代表)が全面的にサポートした。素材の収穫や一次加工などの指導役として生徒たちの学びを支えた。
販売会は、下地島エアポートマネジメントの厚意で実現した。午後1時30分から同2時30分まで生徒自ら商品をアピール。観光客らに積極的に話し掛けて商品販売に力を入れていた。
化粧水を購入した愛知県の渡邊万美子さんは、「かんきつ系の良い香りがする化粧水で、今回の旅の記念に購入した。持ち帰って使いたい」と笑顔だった。
活動を振り返り、生徒の水田勝久さんは「僕たちの企画に多くの大人や企業が協力してくれた。その全力サポートのおかげでこうして化粧水が完成した。貴重な経験になった」と感謝を込めた。その上で「島の素材でつくったオンリーワンの化粧品をどんどんアピールしたい」と話した。
ヤラブの木の三輪さんは「企画、プレゼンのほか営業や販売まで経験した生徒たちは今回の活動で自信が持てたと思う。足元にある島の価値を見つめ直す良い機会になったはずです」と生徒たちの成長を喜んだ。