文化功労者、団体を表彰/市文化協が伝達
地域振興、方言普及など
2020年度県文化協会賞、県しまくとぅば普及功労者の表彰伝達式が13日、下地公民館で開かれた。宮古文化の推進、発展に貢献した3人と1団体、宮古方言の普及、継承に努めた市文化協会の砂川春美副会長の功績をたたえ表彰した。
表彰されたのは、県文化協会功労賞が宮古写真協会の翁長靖夫会長、書心会の古堅宗和顧問、奨励賞に芸能団体んきゃーんじゅくの前里昌吾代表、団体賞に市農漁村生活研究会。県しまくとぅば普及功労者に砂川副会長。
県文化協会賞は地域文化の振興に多大な貢献をした個人、団体に授与される。県しまくとぅば普及功労者は、県文化スポーツ部が、地域における方言の普及に功績のあった個人、団体の表彰を行っている。
表彰伝達式では、市文化協会の饒平名和枝会長が「地域文化の振興、発展に長年にわたって尽力してきたことに敬意を表す」と受賞者をたたえた。
受賞者のあいさつで功労賞受賞の翁長会長は「カメラがデジタル化されて、誰でも手軽に写真が撮れるようになったが、発表の場が少なく良い写真が眠っている。展示会やコンクールなどを設けて写真文化の発展に全力を注ぎたい」。古堅顧問は「書道については、まだ道半ばだと思っている。書心会としては市民総合文化祭などの活動に力を入れ、頑張って精進していきたい」とそれぞれ述べた。
奨励賞の前里代表は「協会の活動を通して文化に対する思いが深くなった。伝統芸能のクイチャーを世界中に広めていきたい」と抱負を語った。
団体賞の市農漁村生活研究会の濱川幸子さんは「地域の伝統料理の掘り起こしや普及活動などが認められてうれしい。これからも長寿食文化を目指し精進したい」と喜びを話した。
県しまくとぅば普及功労者の砂川副会長は「受賞は私一人の力じゃなく、活動を企画してくれた学校の関係者などみんなで頂いた賞。子供たちへの方言の指導は当たり前の使命だと思う。後輩たちに方言を引き継ぎ、子供たちが興味を持ってくれればうれしい」と感謝した。