医療崩壊の危機迫る/新型コロナ
「3密」回避徹底を/市、年末年始特別対策訴え
下地敏彦市長は15日、市役所平良庁舎で会見を開き、市内の新型コロナウイルス感染者が急増し、家庭内や職場内感染が増え、医療フェーズが最上位の第5段階に引き上げられるなど宮古病院で医療崩壊が起きる危険が迫っているとして、市民へ年末年始の医療崩壊回避のための緊急特別対策の実施を訴えた。具体的には体調不良時の帰省の延期検討や大人数での会食や「3密」を避ける取り組みなどの徹底を訴えている。
会見で県の新型コロナウイルス感染症対策本部が12月14日から2021年1月12日までを「年末年始の医療崩壊回避のための緊急特別対策期間」と決定し感染防止対策の協力を求めていることを説明し、宮古島市でもこれ以上の感染拡大を防ぐため、市民に対して、年末年始に向けてさらなる感染防止対策を呼び掛けた。
年末年始に正月や成人式などを家族と過ごすために帰省を予定している人に対しては「帰省前から体調管理を行い、体調不良時は帰省の延期を検討してほしい」と強調した。また、帰省し、友人たちと会う場合には「一人一人が大人として節度ある行動をしてほしい」として、大人数での会食や「3密」を避ける、体調不良時は人と会わないなどの対応を呼び掛けた。
飲食店に対しては、利用者に4人以下、2時間以内の利用とマスクの着用などを呼び掛け、発熱や症状のある場合は入店させない、体調不良の従業員は休ませる、換気を小まめにするなどの対策を求めた。
下地市長は「新規感染者が増え続け、集団での感染や高齢者への感染が広がるとコロナ以外の重症患者も診療する宮古病院で医療崩壊が起きる危険が迫っている。年末年始は気を緩めることなく、引き続き感染防止対策の徹底をしてほしい」と話した。