通信制で高卒資格取得/「島の高等学院」
来年4月、宮古で新規開校
通信制で高校卒業資格を取得できる「島の高等学院」が来年4月、島内で初めて開校する。個別進学塾Root(ルート、平良西里)の根間玄隆代表が運営する。21日、会見した根間代表は「既存の高校に通えない子どもたちの受け皿として、社会と連携しながら育てていきたい」と話した。
同学院は全国150カ所に学習センターを有する鹿島山北高校と提携し、生徒の学習を支援する。カリキュラムに沿って所定の単位数を取得することで「高校卒業資格」が得られる。基本的には映像を通したオンライン学習だが、週1回の登校日を設ける。開校3年後の生徒数は100人程度を想定している。根間代表によると、全国的に定時制・通信制に通う生徒は全生徒の1割程度おり、島内でも同程度が見込めるという。
同学院の特徴として学習指導、スキルアップ、キャリア教育を掲げている。学習指導では生徒個々に担任制を敷き、学習の進捗(しんちょく)状況に応じて、進学塾の講師や琉球大医学科の学生らによるサポートを取り入れる。スキルアップでは生徒の興味関心を伸ばすための工夫、キャリア教育ではインターンシップやボランティア活動などを通して社会の仕組みなどを体験する。
根間代表は「生き方や職業など多種多様な時代。同様に学びたいことも多種多様。既存の高校に通えない子どももいる。通信制は進路選択の幅が広い」などと話した。
同学院の学校説明会が来年1月17日、24日に市未来創造センターで開かれる。時間はいずれも午後5時から同6時。問い合わせは個別進学塾Root(電話79・5645)まで。