川柳で適正飲酒訴え/宮古島署
抜けていると思った酒ぬけてない/宮平さんら優秀作品表彰
宮古島警察署(田場義浩署長)で22日、同署が飲酒に関する意識啓発を目的に募集した「適正飲酒川柳」で優秀作品に選ばれた入賞者への表彰式が行われた。宮平エミさんが応募した「抜けている と思った酒ぬけてない」をはじめ11作品が選出され、入賞者10人中参加した5人に賞状と副賞が贈られた。
同署が主催し、宮古島地区防犯協会と宮古島地区交通安全協会が共催して、飲酒を起因とする問題として挙がっている▽健康障害▽飲酒絡みのトラブル▽路上寝▽飲酒運転▽未成年飲酒▽家庭内暴力▽その他-を防止するために5・7・5の川柳を募集した。
今回は市内をはじめ、県内外から256点の応募があり、11作品が優秀作品に選出された。作品は今後、適正飲酒に伴う警察広報などに活用される。
入賞者に向けて、田場署長は「管内で飲酒に絡む事件事故や路上寝込みが多く、地域の皆さんに飲酒に関する意識啓発を目的に適正飲酒川柳を募集した。意識高く応募してくれた皆さんに感謝する。優秀作品に選ばれた川柳はどの作品も心に響く作品となっている」と述べた。
また、宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長も入賞者たちを激励するとともに、適正飲酒を訴えた。
入賞した宮平さんは「お酒は抜けていると思っても残っている。酒気帯び運転などで検挙されている人たちは『抜けたと思った』と話す人が多いと思う。少しでも飲酒運転が減ることや適正飲酒につながれば」と話した。
表彰された入賞者と作品は次の通り。(敬称略)
【優秀作品】砂川邦子「ぬけたかな? 家族の助言 『まあだだよ』「ほろ酔いで 帰る家路は 笑顔待つ」」▽(匿名希望)「美ぎ酒飲みの 親父(おやじ)の背中 誇らしく」▽福原叶夢(西城中1年)「深酒で 悲しむ人が そばにいる」▽安元龍一郎(宮高2年)「飲酒明け 記憶に無い、は 無責任」▽平良真莉子「ほろ酔いで 家路も軽く 星月夜」▽受水送水(ペンネーム)「路上寝に 毛布も情けも かけません」▽宮平エミ「抜けている と思った酒 ぬけてない」▽粟国鳳昌(西城中2年)「飲まないで 運転しよう 宮古島」▽友利美和子「ストレスに 適度な飲酒 心がけ」▽前原崇「ひんやりと 冷たい道と みんなの目」