新型コロナ27日 沖縄本島で1人死亡 宮古、6日ぶり新規ゼロ
県関係で30人コロナ感染
【那覇支社】県は27日、新型コロナウイルスに感染した患者1人が死亡したと発表した。また、県関係では新たに30人の陽性者が判明した。宮古地区での新たな感染は6日ぶりに確認されず、宮古の感染者累計は10月以降で118人、累計で166人のまま。宮古地区の療養状況は、宮古病院に入院中の患者が中等症3人、軽症3人の計6人。宿泊施設での療養患者は14人となった。
死亡が確認されたのは、糸満市在住の90代女性で、死亡者の累計は81人となった。女性は、発熱は無かったが肺炎のような呼吸が苦しい症状があり、23日に病院での検査で陽性が判明して入院。その後、症状が悪化して24日に死亡したという。
27日(正午時点)は、県警戒レベル判断指標7項目のうち、直近1週間の新規感染者数が232人で、最も高い「感染まん延期」(第4段階)だった。県全体の療養者数が318人、新規PCR検査の陽性率(直近1週間平均)が4・1%となるなど、4指標が「感染流行期」(第3段階)となった。
オンラインで会見した県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、これまでに宮古地区で確認された陽性者の感染経路などの情報について「現時点で新たな報告はない」と述べ、引き続き調査中とした。
同日に発表された感染者のうち感染経路が判明しているのは14人で、内訳は家族内感染が8人、飲食・会食が5人、職場内1人。居住地別では、那覇市が12人で最も多く、次いで名護市6人、沖縄市3人などとなっている。
新型コロナ以外の一般病床の利用率は、宮古地区が74・1%、八重山81・3%、沖縄本島地区90・3%で、県全体では89・2%。
直近1週間(12月20日~26日)の新規感染者数(人口10万人当たり)は、沖縄県が15・31人で全国14位となり、全国平均の17・14人を下回った。東京都が35・62人で最多で、神奈川県の27・78人、広島県25・66人などの順。
米軍関係は同日、休日のため報告は無かった。