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【特集】新年号
2021年1月1日(金)8:58

宮古島市新庁舎4日開庁

行政の拠点 島のシンボルに


4日から業務を開始する市役所庁舎

4日から業務を開始する市役所庁舎

 市役所は現在の各庁舎から新庁舎に移転し、4日に開庁する予定となっている。総合庁舎整備事業は市のリーディングプロジェクトの一つ。開庁により、2005年の市町村合併以降続く現行の分庁方式を解消し、窓口機能等を統合し行政運営上の効率と利便性が高まることが期待される。

 


 新庁舎は市消防本部の北側で、鉄筋コンクリート造りの3階建て(議会棟は4階建て)。敷地面積は3万5664平方㍍。建築面積は9400平方㍍となる。延べ床面積は2万502平方㍍で保健センターを併設する。駐車場は来庁者用、公用車用ともに200台ずつを確保している。

 工事発注時は総事業費105億円を見込んでいたが、仮設計画の変更や地域外作業員の経費などで計画から13億円増の約118億円となる見通しだ。

 同庁舎は市民課に総合窓口を設置したり、関連する課を隣接させることで目的地までスムーズに行けるように考慮されている。また、案内サインの充実や色で識別しやすくすることで、来庁時に迷うことなく目的の行政サービスが受けられるよう工夫されている。

 自家用車での来庁者が多いことから、広い駐車場を確保。平良新里線とマティダ通り側の2カ所に出入り口があり、駐車場内への進入をスムーズにすることで周囲の交通量の分散化を図っている。バスやタクシー乗り場を設置し市全体からのアクセスがしやすくなっている。

 庁舎1階の情報発信スペースなどで行政の取り組みを知ることができ、市民が行政を身近に感じることで協働を促進するような機能を備える。情報発信スペースではポスターなどの掲示物の他、電子看板を活用し、観光情報やイベントなどの映像や市からのお知らせなどを発信する予定となっている。

 同庁舎は標高約40㍍で市の中心近くに位置し、近隣に警察署、消防本部などの施設があり、災害時の防災拠点として安全を確保できる立地、耐震性となっている。また、災害対策本部として十分な機能、スペースを確保でき、非常食などの備蓄倉庫や非常用電源設備などを備えている。

 窓口では仕切りパネルなどを設置して配置を工夫、個室の相談室も設置し、個人情報やプライバシーの保護を徹底している。市民の利用の多い窓口は1階に集約し、利便の向上を図る。

 同庁舎は太陽光を多く取り入れ省エネに取り組むほか、庁舎内の雨水をろ過して散水やトイレ洗浄水として利用する。さらに、水の無駄な使用を抑えるために、トイレはロータンク式節水型洋風大便器を使用する。

 市は当初、4月開庁を目指していたが、3月、4月は、市民の転出転入に伴う手続きが増加し、窓口業務が繁忙期になることを懸念。混乱を避けるため、同庁舎への移転作業を昨年の年末から行っている。

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