新型コロナ 29日、宮古地区は新規感染2人
【那覇支社】県は29日、新型コロナウイルスで、県関係で40人の新規感染を確認したと発表した。宮古地区については新たに2人の感染が確認され、感染者の累計は10月以降で122人、全体で170人となった。宮古病院に入院している新型コロナ患者は9人(中等症4人、軽症5人)で、宮古の宿泊施設で療養中の感染者は17人。
宮古地区で新たに感染が確認されたのは、会社員の女性(40代)と10歳未満の女児。いずれも、これまで県内で確認された患者の濃厚接触者として28日に医療機関を受診し、検査で陽性と判断されたという。
オンラインで会見した県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、県内での感染状況について「いったん落ち着いたようにも見えたが、そこから感染者が増加傾向に来ていると思う。今は、どこで感染してもおかしくない状況。(ただ、)町に外出している人が割と多いので、そこは警戒をしながら行動をしてほしい」と強調した。
県の警戒レベル7指標は、療養者数(332人)と直近1週間合計の感染者数(251人)が最も高い第4段階の「感染まん延期」で、病床占有率(53.8%)、重症者用病床占有率(35.7%)、直近1週間平均の感染経路不明な症例の割合(50.6%)、直近1週間平均の新規PCR検査陽性率(4.5%)が第3段階の「感染流行期」となっている。
直近1週間平均の感染経路な症例の割合が5割を超えたことについて、糸数統括監は「今後、(保健所の)調査が進んで下がる可能性はある」としながらも「1週間前は30%台だったが、徐々に上がっている。市中感染が広がる兆しかもしれない状況」と述べた。
新型コロナ以外の一般病床の使用率は、宮古地区79.5%、沖縄本島地区86.1% 八重山地区77.7%で、県全体では85.3%。直近1週間の新規感染者数(人口10万人当たり)は15.92人で全国14位。1位は東京都の37.34人、2位は神奈川県の30.49人、3位は京都府の26.59人などとなった。 米軍関係では同日、96件の検査で新たな感染発表はなかった。