30日 宮古での新規感染2人 県、帰省での感染拡大に注意呼び掛け
県は30日、新型コロナウイルスで、県関係で47人の感染が新たに確認されたと発表した。宮古地区での新規感染者は2人だった。宮古地区での感染確認は3日連続で、感染者の累計は10月以降124人、全体で172人。宮古病院に入院中の感染者は9人(中等症5人、軽症4人)で、宮古の宿泊施設で療養中の感染者は15人。
オンラインで会見した保健医療部の糸数公保健衛生統括監は県内での感染状況について「県外からの旅行者や、県外からの帰省者、県外へ旅行して戻ってきた県民の感染が目立っている」と述べた。
その上で、帰省中の県民に対して「(現在は)日本中で感染が広がっており、注意していても無症状で感染している可能性もある。万一発症しても、接触者が少ない状況が望ましいので、いきなりみんなの中に入って接触するのは控えてほしい」と呼び掛けた。
さらに、「マスクをずっと着用して距離を1メートル以上置くことを心がけ、体調に十分注意し、無理して飲み会に出たりしないことが基本になる」と、県外や島外からの移動に伴う感染拡大の防止徹底を訴えた。
宮古地区で新たに感染が確認されたのは、接客業の男性(20代)と無職の男性(20代)。いずれも県内で感染が判明している患者の濃厚接触者で、28日に医療機関を受診して検体を採取し、30日に陽性と判明した。2人とも、宿泊施設で療養中という。
来県者、空手道場、忘年会でクラスター
同日は、新たに県内でクラスター(感染者集団)が3件確認されたことも明らかにされた。東京都から沖縄を訪れていたグループ約18人のうち16人の感染が確認されたほか、那覇市の空手道場で8人が感染した。那覇市で同級生の忘年会に参加した10人のうち、8人が確認された事例もあったという。
クラスターが発生した空手道場では、検温や換気は行っていたものの、稽古でマスクを着用していなかったり、ペアになって技を確認する際にマスク着用がなかったりする状況があったという。
糸数公統括監は「空手の稽古を年末年始に励まれる方はかなりいると思う。ぜひ、マスクの着用をしてほしい。換気も、窓を開けているだけで十分でない場合は、扇風機などを補助的に使用して空気を動かしてほしい」と呼び掛けた。