継続、刷新で論戦交わす/下地氏と座喜味氏
予定候補者討論会/次期市長選
次期市長選への出馬を表明している2氏を招いての「宮古島市長選挙予定候補者討論会」(主催・宮古テレビ)が8日、市未来創造センターで開かれた。4選を目指す無所属の現職下地敏彦氏(75)=自民、公明推薦=と前県議で無所属の新人座喜味一幸氏(71)=社民、社大、共産、立民推薦=が登壇し、論戦を交わした。下地氏は「市政継続」について3期12年の実績を主張し、座喜味氏は「市政刷新」の必要性を強調し、それぞれ支持を呼び掛けた。
現職の下地氏は3期12年でハード整備のめどが付いたとして「ハードからソフトへ」と、福祉政策の充実を掲げている。
座喜味氏は現職の多選を批判し、オール沖縄勢力と保守系の一部で「ワンチームみゃーく」を構成。「市政を市民の手に」と訴えている。
討論会では、立候補の動機などを述べた後、五つのテーマに沿って両氏が互いに質問をぶつけるクロストークが行われた。
新型コロナウイルス対策について座喜味氏は、入島者にPCR検査の陰性証明書の提出を求めることを提案し、「宮古オンリーワンの対策ができる」と強調した。これに対し、下地氏は「陰性だから完全に安心とは限らない。国の補助もなく、市の負担だけで行うことは不可能だ」と否定した。
自衛隊配備については両氏とも「容認する」としたが、下地氏は「座喜味さんを支援する共産党などは反対だが、どう折り合いをつけたのか」と質問。座喜味氏は「各政党とも米軍や自衛隊について違った考え方はあるが、ワンチームの議論の結果は容認である。玉城知事の考えとまったく一緒」と述べた。
最後に下地氏は「今までの行政システムを今こそ継続することが宮古島市のために必要である」、座喜味氏は「このままの市政でいいのか。市民本位で生活第一の施策を講ずることが大事だ」と訴えた。