現職と新人一騎打ち/市長選告示
座喜味、下地氏届け出/選挙選突入 継続・刷新が焦点
任期満了に伴う宮古島市長選挙が10日、告示され、前県議で無所属の新人座喜味一幸氏(71)=社民、社大、共産、立民推薦=と、4選を目指す無所属の現職下地敏彦氏(75)=自民、公明推薦=が立候補を届け出た。届け出後、両氏とも各選挙事務所前で支持者を動員して、「第一声」を上げ、選挙戦本番に突入した。両氏の基本政策に大きな相違はなく、市政の「継続」「刷新」が選挙の焦点となっている。同時実施される欠員2の市議会議員補欠選挙には5人が立候補した。同選挙は17日投票で即日開票される。11日からは期日前投票が始まる。
一騎打ちは2005年以来、16年ぶり2回目。今回は4選を目指す保守系現職に、保革共闘の保守系新人が挑むかつてない構図で、様相は複雑化している。
出発式で市政刷新を掲げる座喜味氏は「市民主役、市民主体、市民の声が届く市政を間違いなくやる。この1週間で市政刷新の印籠を突き付ける」と声を張り上げ、支持を訴えた。
出陣式で下地氏は市町村合併後に取り組んだ行政施設の整備を挙げながら、「政治は目標を決めて、それをどうやって実現するかで決まる。安定こそが政治」と強調し、支持を訴えた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、難しい対応を迫られ、支持者を動員した大規模な集会を開くことができず、選挙戦本番を迎えた。両陣営とも政党や各種団体の推薦を取り付け、支持の広がりをアピールする戦略を取っている。
9日時点の有権者数は4万4916人(男性2万2602人、女性2万2314人)で、前回(17年)から1515人増えている。両陣営とも投票率が結果を左右すると見ている。同時実施の市議補選が投票率を押し上げると期待しているが、11日から始まる期日前投票の行方にも注目している。