期日前投票に長蛇の列/事前のコロナ対策追い付かず
宮古島市長選挙と市議会議員補欠選挙の期日前投票が始まった11日、投票所の旧市役所平良庁舎には多くの有権者が来庁し、長蛇の列をつくった。市選挙管理委員会による事前の新型コロナウイルス感染症防止対策が追い付かないほどの人出となり、急きょ対策を拡充する時間帯もあった。
期日前は、11日午前8時30分に始まった。市選管事務局は、事前にソーシャルディスタンスを確保する20人分のテープを床に張っていたが、午前11時前になると50~60人が列をつくる状況に。投票所内で並ぶ人と人の間隔がなくなり、中には「完全に密になっているじゃないか。人の間を空けなくても良いのか」と対応を求める有権者もいた。
慌てて選管スタッフが対策を強化。庁舎への入場を制限するとともに、人と人の間隔を保つためのテープを増やして密を避けた。
市選管事務局の友利浩幸局長は「事前に新型コロナ対策はしていたが、休日が重なったこともあり、(ピーク時の入場者が)想定を上回る状況になった」と振り返った。その上で「有権者の皆さんには、消毒のほかソーシャルディスタンスを保ってほしい。持参するはがき裏面の記入も事前にお願いしたい」と話し、感染防止対策とスムーズな投票に理解と協力を求めた。