きょうから「三日攻防」/両陣営 街頭演説に力点
市長選
任期満了に伴う第5回宮古島市長選挙は14日から選挙戦終盤の「三日攻防」に突入する。立候補した座喜味一幸氏、下地敏彦氏の両陣営は、新型コロナウイルスの影響で集会や握手などのスキンシップができないことから街頭演説や選挙カーでの遊説活動などに力を入れている。両陣営とも、11日から始まった期日前投票が勝敗のカギを握ると見ており、運動員を総動員して取り組む。本土や沖縄本島からも応援弁士が続々と来島する予定で、票の上積みにしのぎを削る。「三日攻防」を前にした両陣営の動きや座喜味、下地両氏に今選挙の位置付け、選挙戦の手応えなどを聞いた。
座喜味氏は「農畜産業の振興」「離島医療の充実」「都市部一極集中の解消」「子育て支援、教育環境の充実」「福祉の充実」などを主な政策に掲げ、市政を刷新し市民に開かれた市政の実現を訴えている。
三日攻防前日の13日は、早朝から精力的に街頭活動を展開。午後からは玉城デニー知事と共に、市内主要箇所でポイント演説を行い支持を呼び掛けた。
下地氏は「市民生活の安定」「将来を担う子どもたちが安心して活躍できる島づくり」「農業基盤、生活環境の整備」などを政策の柱にしながら3期12年間の実績を示し、市政の継続を強調している。
投票まであと4日と迫った13日は終日、選挙カーをフル稼働。市議会与党議員らと共に市内主要交差点などで街頭演説を行い政策の浸透を図った。
両陣営の青年部や女性部も、それぞれの特色を出しながら支持を訴えている。
市長選と同時に行われる市議会議員の補欠選挙は2議席を5人で争う。
各候補者は市長選との相乗効果を狙ったり、出身地での集票運動に力を入れたりしている。
市議補欠選に立候補しているのは届け出順に会社員で新人の下地茜氏(41)、会社員で新人の狩俣勝紀氏(63)、会社代表で新人の中村靖氏(46)、会社役員で新人の砂川和也氏(40)、元城辺町議で自営業の友利雅巳氏(60)。