「刷新」「継続」をアピール/市長選
コロナ下、「三日攻防」/座喜味、下地氏が舌戦展開
任期満了に伴う第5回宮古島市長選挙は14日、終盤の「三日攻防」に入った。立候補者は「市政刷新」を求める座喜味一幸氏(71)、「市政継続」を訴える下地敏彦氏(75)の2氏。両陣営は新型コロナウイルスの影響で集会などが開けない状況から、街頭演説や選挙カーでの遊説活動を展開。両陣営が勝敗のカギを握ると見ている期日前投票にも運動員を動員して取り組んだ。投開票は17日。
座喜味氏は「農畜産業の振興」「離島医療の充実」「都市部一極集中の解消」「子育て支援、教育環境の充実」「福祉の充実」などを主な政策に掲げ、市政を刷新し市民に開かれた市政の実現を訴えている。
14日は旧北市場などで街頭活動を展開。座喜味氏は「市民は現状を憂いており、市政の信頼を取り戻したい。市の『ハコモノ行政』はもう終わりにする。均衡ある発展を成し遂げるためにみんなで市政を刷新すべきだ。17日は宮古の政治に新たな希望が持てる日になる」と語った。
下地氏は「市民生活の安定」「将来を担う子どもたちが安心して活躍できる島づくり」「農業基盤、生活環境の整備」などを政策の柱にしながら3期12年間の実績を示し、市政の継続を強調している。
平良港交差点でポイント演説を行った下地氏は「病気になった時には、誰でも経験豊富な医師を選ぶだろう。コロナ禍の現状では、経験豊富で行政の仕組みが分かる人がやらなければ、宮古島市は大変なことになる。12年間の経験と実績を生かし、しっかりと対応したい」と述べた。
市長選と同時に行われる市議会議員の補欠選挙は2議席を5人で争う。立候補しているのは届け出順に、会社員で新人の下地茜氏(41)、会社員で新人の狩俣勝紀氏(63)、会社代表で新人の中村靖氏(46)、会社役員で新人の砂川和也氏(40)、元城辺町議で自営業の友利雅巳氏(60)となっている。