ハーベスター フル稼働/サトウキビ
天候に恵まれ各地で/今期機械刈り比率は93%
2020-21年産サトウキビの機械刈りが順調に進んでいる。ここ1週間ほど天候に恵まれ、ハーベスターが各地でフル稼働している。宮古地区ハーベスター運営協議会によると、申請段階における今期機械刈りの比率は過去最高の93%に達している。
宮古地区では全4製糖工場がすでに今期の操業を始めている。この1週間は順調に機械刈りの原料(サトウキビ)が搬入されて圧搾作業も順調に進む。それぞれ工場をフル稼働させるなどして対応している。
ハーベスター運営協議会がまとめた地区別申し込み状況(面積、比率)は沖縄製糖管内が▽平良=1235㌶、93・6%▽下地=567㌶、95・8%▽長間3区=216㌶、96・3%-。宮古製糖が▽城辺=1255㌶、95・2%▽上野=440㌶、97・1%▽伊良部=834㌶、84・8%-となっている。
いずれも前期を上回る比率で、機械刈りを選択する生産農家が一層進んでいることを裏付けた。
ただ、ハーベスターは降雨など天候不良が続くと畑に入れないことから収穫作業がストップし、工場が原料不足を起こす。長期化すると製糖期が後ろにずれていくため、常に天候をにらんだ収穫作業を続けなければならない。
こうした状況を踏まえて運営協議会では「体力的に可能であれば、機械刈りをスムーズにするまくら刈りを行ってほしい。そうすればすぐに機械が入って収穫を始めることができる」と農家に要望している。
また、収穫後に株を立てる農家に対しては「しっかりと管理機を入れて株出しに備えてほしい」とした。
さらに、新型コロナウイルス感染症対策の徹底も促す。感染が広がると作業人員の確保に影響してくるためだ。オペレーターら作業従事者に「新型コロナ対策で健康に気を付け、事故のないよう安全に操作してほしい」と呼び掛けている。