10万人当たり感染数66・56人/県を大きく上回る
下地市長「危機的状況」/宮古島市
下地敏彦市長は20日、市役所で会見し、新型コロナウイルス感染症で直近1週間(1月13~19日)の市における人口10万人当たりの新規感染者数が66・56人で県の41・80人を大きく上回り、危機的な感染状況となっていると強調し、市民に対して改めて「不要不急の外出」の自粛や感染防止対策の徹底を呼び掛けた。市の感染者数は感染が拡大してる神奈川県の64・44人よりも多くなっている。
会見では市でも感染者が急増し、医療体制が逼迫(ひっぱく)してる状況にあり、宮古病院が診療制限を行っていることに触れ、「市民の健康を守る宮古病院が一刻も早く通常診療ができるように、また各事業所が通常の営業を再開できるよう市民が一丸となって危機感を持ちながら感染対策を徹底してほしい」と訴えた。
また、県の緊急事態宣言が発出されたことを受け、市の対応や施設や催し物などの方針も発表。市民に対しては、不要不急の島外への渡航は延期などを検討し、不要不急の外出(特に午後8時以降の外出)についても県の要請に従い控えるよう求めた。
学校関連や保育所、介護老人福祉施設等については感染対策を徹底し、通常の運営を継続。現在行われている集団婦人検診や緊急事態宣言中の乳幼児健診については感染対策として受診者を制限するが予定通り実施する方針を示した。
このほか、前回の宣言時に使用中止となったパイナガマ海空すこやか公園などは通常通り(午後8時まで開園)。ドイツ文化村などは指定管理者が判断。市役所は出入り口を制限し、正面入り口で対応すると発表した。