国公立大に2人合格/宮総実
荷川取さん琉大、下地さん名桜大
宮古総合実業高校(大山正吾校長)の生徒2人がこのほど、県内の国公立大学に合格した。商業科3年の荷川取喜(このみ)さんが琉球大学国際地域創造学部に、生物生産科3年の下地杏(あんず)さんが名桜大学国際学群に学校推薦で入学が決まった。2人は22日、同校で合格の喜びを語った。
荷川取さんは「ホームページで合格を確認した時は実感がなかった。みんなから祝福の言葉をもらい、1日遅れで合格を実感した」と振り返った。将来は日本や沖縄の伝統文化の良さを国内外に伝える活動を目指しており、「大学では地理、歴史を学びたい。留学もしたいと思っている」と笑顔で話した。
下地さんは「合格を確認した時には、相談に乗ってもらった先生たちにいい報告ができると安心した」と白い歯をこぼした。観光関係の仕事に就くために、ツアーコンダクターの資格取得を目標に掲げ、「大学では言語の習得に力を入れたい。沖縄の歴史と文化に触れながら知識を高め、自分の言葉で伝えられるようになりたい」と抱負を述べた。
進路指導部の喜屋武翔教諭は「合格は2人の頑張りに尽きる。資格試験や勉強にしっかり取り組んだ成果だ。後輩にとっても大学進学へ一つの道を示してくれた」と激励した。
同校からの合格者は、琉大が2年連続、名桜大が3年ぶりという。