宮古で新たに14人感染 1月以降で累計97人に
【那覇支社】県は24日、宮古地区で新たに愛知県在住の1人を含む14人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。これで、宮古の感染者は1月だけで97人となった。施設療養者数は、宮古病院に入院している28人(中等症23人・軽症5人)、民間病院に入院中の軽症4人、宿泊施設での療養者15人、入院調整中22人の計69人。県関係では、宮古を含めて76人の陽性者が確認された。
県によると、宮古島市の直近1週間の新規感染者数(人口10万人当たり)は91.40人。同数値は、全国4位の沖縄県全体(43.24人)の2.1倍、1位の東京都(64.55人)の1.4倍となっている。
オンラインで会見した県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、宮古地区で感染者が急増している要因について、福祉施設で11人のクラスター(感染者集団)が発生したことや、飲食や会食などでの感染、患者の家族についての調査が進んでいるなどの要素が重なり合っていると指摘した。
その上で、今後の対策について「(宮古病院以外の)県立病院から、どのくらい応援に入れるかについて調整している」として、看護師を増やして病床を増やす考えを示した。
宮古地区で新たに感染が確認されたのは、20~70代の14人で、職業別では無職が4人、公務員と会社員が各3人、医療関係者と農業、確認中、建設業(県外在住者)が各1人。このうち、感染経路が県内確定例の接触者と判明しているのは2人のみという。
県の定める警戒レベル判断指標で最も高い第4段階「感染まん延期」となっているのは、新型コロナ対応の病床占有率(県全体で77.9%)、療養者数(783人)、直近1週間の新規感染者数(617人)の3指標となっている。
重点医療機関の非コロナ病床の利用率は、宮古地区は89.1%、八重山地区で90.6%、沖縄本島は96.1%となり、県全体では95.5%だった。
同日は、休日のため、在沖米軍関係からの新規陽性者の報告はなかった。