来月5日まで休止延長/宮古病院一般外来
コロナ患者急増で対応できず
新型コロナウイルス感染者の入院患者が急増し、26日から一般外来を休止している県立宮古病院は当初2月1日までとしていた休止期間を同5日まで延長する。一般外来の医師や看護師を急増する病棟の入院患者に振り分けているため、外来診療に対応できない状況が続いている。
市内では今月中旬ごろから感染が急拡大し、宮古病院でPCR検査を受ける市民も急増している。構内で収まり切らず路上にも検査待ちをする車列が伸びる状況だ。病院関係者によると29日も100人を超える市民がPCR検査を受けた。
同院は患者の急増に対応するため29日時点で61床を確保しているが満床に近い状態だという。また島外の県立病院から4人の医師と複数の看護師が支援に入っているが、現状では「(外来診療まで)手が回らない」(病院関係者)と説明した。
25日の会見で本永英治院長は「院内感染のリスクが高まっている。院内感染が発生すれば宮古島の医療が崩壊する」と理解を求めた。
一般外来休止期間中は昨年4月から実施している電話診療は従来通り継続し、医師が必要と判断した場合のみ一般外来で対応する。救急診療は受け入れる。