11/24
2024
Sun
旧暦:10月24日 先負 壬 
社会・全般
2021年2月7日(日)8:58

元気なコウノトリに歓声/本紙にメール届く

名付け親の兵庫の子供たち


「清流」のくちばしに付いていたリングが取れて喜ぶ子どもたち=3日、兵庫県の東河小学校

「清流」のくちばしに付いていたリングが取れて喜ぶ子どもたち=3日、兵庫県の東河小学校

 兵庫県朝来市立東河小学校の3年生23人が昨年、人工巣塔で巣立ったコウノトリの雄に「清流」(個体識別番号J0291)と命名した。国指定の特別天然記念物。名付け親の子供たちは、国民に幸せを呼ぶようにと願った。その「清流」が昨年12月、伊良部の農業用貯水池に飛来しているのが確認された。1月21日、愛鳥家の長浜邦雄さん(71)=平良=が「清流」のくちばしにごみのリングが引っ掛かっているのを発見し、カメラに収めた。本紙は、その痛々しい姿を報道した。長浜さんが通報した兵庫県豊岡市にあるコウノトリ湿地ネットが、同校3年生担任の陣在沙耶香教諭へ伝えた。特に子供たちは大きなショックを受けた。本紙は2日付で「くちばしのリング外れる」と報じた。その翌日、陣在教諭から「清流君の嘴(くちばし)のごみが取れたときの子ども達の声」と題してのメールが本社に届いた。原文の一部を紹介する。

 メールの冒頭は「飛び跳ねるくらいうれしかった。思わず飛び跳ねた。これからもこのことを思い出しながら色々なことにチャレンジしたい。清流君への思いが届いて『やっぱり清流はあきらめないでチャレンジしてくれる』そんな清流君が素敵だなと思った」と感動した様子から始まる。

 その上で「(清流を励ます)ポスターを作ったり、旗を作ったりした。今後もごみ拾いの時間を多くしたり、清流の今までの記録を本にしたりしたい」と出版に向け、気持ちを新たにしている。

 「これ以上こんな目に1羽もあわないためにも、もっともっとごみ拾いをしたい。他のコウノトリもずっと元気に羽ばたいてほしい」と環境美化の大切さを訴える。

 「宮古島の皆さんのおかけで清流はごみがついた状態でも2週間もあきらめずに頑張れたのだと思う。大人になったらコウノトリの飼育員になりたい夢ができた」と将来の夢を披露する。

 文末は「清流のことがあってから、ごみ拾いを2回した。初めて私の豊かな町にもたくさんのごみが落ちていることがわかった。これからもごみ拾いをやって、それを見た人もやってもらえるように、まずは自分から頑張っていきたい」と結んでいる。

 子どもたちは、清流のくちばしに引っ掛かったリングを通し、ごみ一つ落ちていない環境美化の大切さを実感したようだ。今後も子供たちのごみ拾いのチャレンジは続く。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!