コールセンター設置へ/ワクチン接種の予約対応
市コロナ準備班
新型コロナウイルス感染症で、市の「新型コロナウイルスワクチン接種体制確保に係る準備班」では高齢者へのワクチン接種を4月上旬ごろから開始したいとしている。市ではその方向で地区医師会などと調整を進めており、3月中には対象者へ「接種券」の発送と合わせて、接種の予約などを受けるコールセンターを設置する方針で、具体的なワクチン供給量などは現時点では不明としながらも「最大数の供給を受けた際に対応できるようしていきたい」としている。
ワクチンの供給が始まり、確保でき次第、国、県が示したスケジュールに沿って接種を開始する計画で、接種は医療従事者、高齢者、基礎疾患を持つ人と高齢者施設で働く職員、一般の順で行われる。厚生労働省では高齢者への接種開始は早くても4月1日以降になると見込んでおり、市でも4月上旬に1回目の接種を目指している。
同班では接種体制などについて宮古地区医師会などと調整を進めており、接種方法については「個別」と「集団」で検討しており、個別は各医療機関、集団の場所は公民館や保健センター、JTAドーム宮古島などを検討している。
対象となる高齢者とは2021年度中に65歳に達する1957年4月1日以前に生まれた人で、人数は約1万4000人。
ワクチン接種回数は2回で、1回目の接種後3週間以上経過後に2回目を実施する。費用は全額公費負担で無料。接種時には「接種券」と本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)の持参が必要となる。
3月中には「接種券」と「新型コロナワクチン接種のお知らせ」を対象者全員に発送する方針で、到着後、電話やインターネットなどで予約を行う。市ではコールセンターを設置し対応するとしている。
一般の対象者は高齢者と16歳以下を除く約3万2000人。市では市民への情報提供をホームページなどで行っていくとしている。
ワクチン供給量は国が各都道府県に配分し、各都道府県が各市町村に配分し、各市町村が医療機関に配分することになっている。同班では配分量が未定な現状を踏まえて、「供給されたワクチンを絶対に無駄にはできない。集団接種は1日で複数箇所での実施もあり得る。最大数の配分量を想定して対応する」と話している。