特定健診受診率22%/コロナ禍で大幅減
市「個別健診」呼び掛け/20年度2月現在
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて宮古島市における2020年度特定健診の受診率が大幅に落ち込んでいる。年度末まで残り約1カ月となる中、前年度の受診率41・1%に対して、20年度は2月22日現在で22%にとどまっていることが分かった。市健康増進課では「指定の医療機関で受診できる個別健診を積極的に受診してほしい」を呼び掛け、未受診者には3月上旬までに勧奨はがきを送付するとしている。(8面に個別健診を実施する医療機関と連絡先)
市の特定健診の受診率は18年度が40・7%、19年度41・1%と2年連続して過去最高を更新して、今年度もさらなる上昇に期待が高まっていた。
しかし、新型コロナの影響で予定していた特定集団健診が中止となったほか、感染拡大による度重なる緊急事態宣言で外出を自粛する状況なども受診率低下の大きな要因となっているようだ。
同課では「それでも、今年度の個別健診は月平均で500~550人程度は受けており、例年よりも良い。しかし、昨年度は集団健診で1350人が受診しており、この分を取り戻すのがとても難しい」と話した。
近年の同健診の受診対象は約1万1000人で、今年度はこれまでに約2500人が受診している。
前年の同時期では4000人が受診し、最終の受診者数は4402人だった。
同課によると、コロナの影響が大きかった今年度については、受診者数が3000人以上となり、受診率を30%台にすることを目標にしているという。
対象者に対して同課では「今後も新型コロナの影響はしばらく継続する見込みで、肥満の人や基礎疾患を持っている人は特に受診してほしい。今の自分の健康状態を知った上で予防対策の徹底を図ってほしい」と呼び掛けている。