11/24
2024
Sun
旧暦:10月24日 先負 壬 
政治・行政
2021年3月10日(水)8:59

キビ収穫補助、4年継続へ

1㌧500円の単独事業/議会予算委 市が方向性示す


農林水産業費を審査する市議会予算決算委員会=9日、市役所

農林水産業費を審査する市議会予算決算委員会=9日、市役所

 市が、サトウキビの収穫1㌧当たりに500円を出す補助事業を4年間継続する方針だ。9日に市役所で開かれた市議会予算決算委員会の質疑で、当局が座喜味一幸市長の任期中は続ける方向性を打ち出した。同事業には新年度予算案に1億5300万円が計上されている。仮に4年間同額を予算化した場合、6億1200万円が投じられる。

 収穫補助は、座喜味市長の公約を反映している。機械を使用する夏植え促進事業にも700万円を充てるなど、基幹作物への手厚い予算配分が見て取れる。

 市議会予算決算委員会では、濱元雅浩委員が補助金の支給を終える時期などを聞いた。これに松原清光農林水産部長が答弁し、「市長の公約であり、市長の1期の期間は支援し、4年程度を目標として取り組んでいきたい」と述べた。

 妥当性を問う濱元委員の再質問には「生産振興を図る中で、生産量を最低30万㌧に持っていきたい。その中で、今年度は土作りを支援してきた。夏植え支援という形で農薬の補助も実施した。新年度はさらに夏植えを補助して促進する」と関連事業を列挙した。その上で「(収量が優位な)夏植えを50%に持っていくことで目標達成できる。4年ぐらいで持っていければと考えている」と話した。

 ただ、これらサトウキビ生産振興に係る市の単独事業の実施について、一部では疑問の声もあった。砂川辰夫委員は「いろいろな作物や品目がある。そういう中ではバランス良く補助金はやるべきではないか。植え付けから除草剤、収穫に至るまですべてにおいて手厚い助成金がある。また新規で付けるとはどういう付け方なのか」と問うた。

 市は基幹作物の生産振興を訴えたが、委員の理解は深まらなかった。これらの事業は座喜味市長の看板政策であり、今後の一般質問等でも議論になりそうだ。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!