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社会・全般
県、きょう対策決定へ 新型コロナ感染者の増加傾向で
【那覇支社】県は28日、県関係で新たに68人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。宮古地区での新規陽性は7日ぶりに確認されなかった。宮古地区の療養状況は、宮古病院に入院中の患者が7人(中等症3人、軽症4人)、宿泊施設に3人となった。
オンラインで会見した県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、29日に開かれる対策本部会議について「感染拡大を受け、人の行動を制限する等の強い措置が必要ではないかということで、どういう対策を取るかその内容について話し合い、決定する」と述べた。一部報道によると、沖縄本島では飲食店などへの時短要請も検討されているという。
変異株22例を確認
28日は、ウイルス変異株の検査で国立感染症研究所に提出していた88例の陽性検体のうち、22例が変異株と確認されたことも明らかになった。うち21例が、ワクチンが効きにくくなる可能性があるとされる「E484K」で、1例が詳細を調査中だという。
県内の変異株は、感染力が強いとされる「N501Y」が3例、「E484K」は6例、これまでに確認されており、今回の22例を含めて合計31例となった。県によると、今回提出された88例は1月から2月にかけて陽性と判明した検体で、24日に変異株と判定されたという。
オンラインで会見した保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、変異株の影響について「E484Kは、感染しやすくなるというデータではなく、ワクチン等が効きにくくなる可能性がある変異と聞いている。県内で広がっている可能性はあるが、直接感染拡大に影響したかどうかは分からない。引き続き監視を強めていきたい」と説明した。
今回、変異株が確認された地域については「まだ情報がはっきりしないが、県内のどの地域が多いというより、(各地で)で少しずつ広がっている可能性がある」との見解を示した。
新規感染者、若年層が多数
同日に県内で確認された新規陽性者を年代別に見ると、20代が22人、40代16人、10代7人、30代と10歳未満各5人と、10歳未満~40代で全体の約8割を占めた。居住地別では、那覇市が22人と最多。浦添市が10人、沖縄市5人などとなった。
同日の陽性者で、感染経路が県内確定例の接触者と分かっているのは45人。内訳は、家族内が18人、友人・知人が13人、飲食関係10人、職場4人だった。 同日は、26日に感染が公表された糸満市の女性(50代)が、擬陽性だとして取り下げられた。
県関係の直近1週間の新規感染者数(人口10万人当たり)は、30.71人で全国2位のまま。 県の定める警戒レベル判断指標は、療養者数(609人)、直近1週間の新規感染者数(492人)の2指標が最も高い第4段階の「感染まん延期」。在沖米軍関係は、休日のため報告がなかった。