入域観光客数35万人/前年度比70万人の減
新型コロナ影響大きく/市20年度
市観光商工課は14日、市入域観光客数の2020年度実績(推計値)をまとめた。それによると、入域観光客数は35万9592人で、前年度比70万1731人(66・12%)減と大幅に減少した。要因として新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外国クルーズ船全便キャンセルや旅行自粛、航空路線の減便の継続などが大きく影響したと見られる。
月別の観光客数を見ると、月が最も多く5万5796人(前年比7万3373人、56・80%減)。次いで11月が5万215(同5万2829人、51・27%減)、12月が4万5950人(同3万671人、40・03%減)、7月が4万4334人(同6万7360人、60・31%減)となっている。
最も少なかったのは5月で5666人(同7万7996人、93・23%減)と1万人を下回った。
全体を通して見ると、上半期(4~9月)は14万9543人で、前年比で46万3770人(75・62%)の減。下半期(10~3月)は21万49人で同比23万7961人(53・12%)減だった。
空路・海路別に見ると、空路は20年4月から6月上旬ごろまで宮古空港や下地島空港で運航している各航空会社の県外路線が運休や減便していた影響などもあり、前年比37万3799人減の35万9592人だった。また、海路は19年度には119回寄港したクルーズ船の寄港数がゼロとなったことで、入域観光客もゼロだった。
21年は1月中旬ごろから2月初旬に掛けて市内で新型コロナウイルスの感染拡大があったことや、1月19日から2月28日まで県の緊急事態宣言が発出されたことなどで1、2月も前年比で約6~7割減となった。
入域観光客が70万人減となったことについて宮古島観光協会では「新型コロナの影響が大きかった。それしかない。業界としては経済を回していきたいが、優先すべきは国民、市民の命と健康」とした上で、21年度については「国内でもワクチン接種が始まるなど新たな動きもあり、観光需要が回復することを期待している」と話した。