逮捕前に親族訪ねる/警察は凶器捜索継続
鏡原の殺人事件
平良下里(鏡原)の民家でこの家に住む建設作業員の男性(61)が殺害された事件で、殺人容疑で指名手配中だった長男で農業手伝いの翁長久志容疑者(39)が逮捕前に親族宅を訪ねていたことが16日、分かった。翁長容疑者は事件発生から13日目に、平良福山地区で身柄を確保された。
翁長容疑者は15日午前10時ごろに一人で親族宅を訪れた。この親族は翁長容疑者と数年は会っていなかったが、「すぐに分かった」という。その後、飲料と食料を提供し、警察に出頭するよう説得するとともに通報した。翁長容疑者は「出頭しようとしたが一人では行けなかった」といったようなことも話したという。
宮古毎日新聞社の取材に、「しっかりと罪を償ってほしい。このような事件を起こしてしまったので、他人の目は厳しくなる。罪を償ってそこからまたしっかりと立ち直ってもらえれば」と話した。
一方、宮古島署は16日も翁長容疑者の調べを進めているほか、犯行に使われた凶器についても捜索を行っている。
同署では具体的な取り調べの供述内容については明らかにしていないが、身柄確保時も質問への受け答えはしっかりしていたことから取り調べには応じているとみられる。また、凶器についても、翁長容疑者が犯行後、移動したとみられる場所やその周辺の畑ややぶの中などに捜査員が入り、慎重に探していた。同署では「引き続き必要な人員を確保し、捜査を行っていく」と話した。