利用登録数は2317人・団体/クリーンセプラザ棟
再利用へ市民意識向上/20年度実績
開館から1年が過ぎた市クリーンセンタープラザ棟はこのほど、2020年度における実績をまとめた。それによると、開館から1年で利用登録数は2317人・団体で内訳は、個人が2289人、団体が28団体となっている。市民から持ち込まれたリユース(再利用)品は4万2055点で、そのうち譲渡実績は2万3932点などとなり、リユース率は57・6%となった。施設側は「年間を通しての印象としてはリピート率が高く、リユースに対する市民の意識が高まっている感じを受けた」と話した。
同年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、94日間の臨時休館もあり、開館日数は214日間だった。
そうした中での実績について、同センターは「利用登録の目標は1000人程度だったが結果的に倍以上になった。フリーマーケットアプリの浸透もあり、リユース品に対する抵抗が特に若い世代に無くなっているようだ」と話した。
同年度でプラザ棟には、延べ1957人から4万2055点が持ち込まれ、1日平均の持ち込み数は9人から196個となっている。
持ち込み品の内訳は、最も多いのが大人服で26・7%。次いで子供服24・6%、食器23・4%、雑貨の16・6%などとなっている。
譲渡実績は、延べ6393人に対して2万3932点を譲り渡した。1日平均の譲渡数は、30人で112個となっている。
譲渡品の内訳で最も多いのは、食器の33・8%。次いで大人服21・8%、雑貨20・5%、子供服19・2%などとなった。
そのほか、同年度中に8回実施されたリユース家具の入札実績では、参加延べ人数が773人で入札延べ枚数が1168枚。出品数は133点で持ち帰り数は118点だった。
幼児に特化したベビーフェアは3回行われ、参加延べ人数は255人で出品数は114点。持ち帰り数は85点だった。
今後の目標について、施設側では「21年度の目標は利用率、リユース事業もそうだが啓蒙(けいもう)的な部分もある。プラザの役割はリユースだけでなく、ごみ減量に対する啓蒙活動やそうした取り組みを行う市民活動への支援もあるので、そこにも力を注ぎたい」と意気込みを示した。