「市として危機感」/「まん延防止」の検討を
県に、コロナ急拡大受け/座喜味市長
宮古島市における新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、座喜味一幸市長は20日の会見で、改めて市民に感染防止対策を徹底するよう呼び掛けた。対象外となっているまん延防止等重点措置の区域指定についても言及。一義的には県コロナ対策本部の判断を注視するとしたが、「市としては危機感を持って対策本部に申し入れてある。議論の対象になっているものと理解をしている」と述べた。
市内の感染急拡大について座喜味市長は「大変厳しい状況にある」とし、広く市民に感染防止対策の徹底を要請。不要不急および午後8時以降の外出の自粛を求めた。今は島外への往来も控えるよう促した。
飲食を介した感染の兆候が見られるとし、「友人をはじめ、職場や地域における飲食等については自粛するなど感染防止に協力をお願いしたい」と述べた。
市以外の居住者の陽性確認もあるとし、脆弱(ぜいじゃく)な医療体制を挙げながら「島外からの不要不急の渡航は自粛していただくようお願いする」などと話した。渡航する場合は出発地や那覇空港でPCR検査を受けるよう求めた。
最後に市民に対し、「県内では感染力の強い変異株も検出されている」と強調しながら感染防止対策を徹底するよう呼び掛けた。
まん延防止措置については報道陣との質疑の中で言及した。現状、県はまん延防止重点地域だが、宮古島市は同重点措置の対象区域に指定されていない。これに座喜味市長は「指定というものの、いよいよ対象としてしっかり議論してくれということは対策本部にも申し上げている。市として感染急拡大については危機感を持って対策本部に申し入れている」と述べた。
加えて飲食業やサービス業などを対象にPCR検査を実施するという計画案も示して理解を求めた。