砂山で24年ホテル開業/「ローズウッド」国内初進出
来年着工、ヴィラタイプ55室/三菱地所
三菱地所は市平良荷川取(成川)の砂山ビーチ北方の岬にホテルを建設する。来年着工し、2024年開業を目標としている。世界的高級ホテルチェーンの「ローズウッドホテルズ&リゾーツ」が国内初進出し、運営する。名称は「ローズウッド宮古島」を予定している。同地では1980年代ごろから開発計画があったが進んでいなかった。三菱地所が乗り出したことで開発が急展開している。同社は現在、平良港トゥリバー地区でもホテル建設を進めている。
建設予定地の面積は9万6803平方メートル。大浦湾の南岸で北に突き出した岬状で西側は200メートルと140メートルの砂浜に面している。建物の延床面積は約1万平方メートル、60平方メートルから200平方メートルの1階建てのヴィラ55棟(室)を建設する。施設はレストラン・バー、ウェルネス・スパ、イベント棟・チャペル、子供向け施設などを計画している。
19年から造成工事、建築設計に入り、造成はほぼ完了し、年内に建築確認申請を行い、来年初めには建設に着工したい考え。
ローズウッドホテルズ&リゾーツは16カ国で27軒のラグジュアリーホテル、リゾート、レジデンスを展開し、22軒を開発中。同ブランドでは、その土地の歴史、文化、感覚を反映する「センスオブプレイス」哲学を重視してる。世界有数の最高級ホテルブランドだという。
ローズウッドホテルグループのソニア・チェンCEOは「この特別なロケーションで開業できることに胸を高鳴らせている。センスオブプレイスを壮大な環境と豊かな文化の中で表現していきたい」とコメントした。
三菱地所の中島篤常務は「このリゾートを通して、宮古島の素晴らしい魅力が国内外に伝わり、利用者にとって最高のエクスペリエンスとなることを期待している」とのコメントを出した。