GW 静かにスタート/コロナ禍、感染予防徹底し
コロナ禍での大型連休(ゴールデンウイーク)が29日、始まった。宮古空港は混雑するほどではなかったが、ゴルフバッグなどを手にした観光客の姿が見られた。曇り空の下、行楽地などでは感染予防を徹底しながら休日を楽しむ家族連れらが目に付いた。
マスク着用、手指消毒、社会的距離などの新しい生活様式が定着してきたこと、各施設が感染予防や対策に取り組んでいることなどから、昨年の同時期よりは来島者は増えたとみられる。
平良狩俣の宮古島海中公園では、隣の人と距離を保ちながら海の生き物を楽しむ観光客が見られた。
千葉県から家族と一緒に訪れた男性(40代)は「宮古島に来たのは初めて。ゆったりとして良い感じがする。シュノーケリングを楽しみにしている」と笑顔だった。
同館のスタッフは「昨年のゴールデンウイークは休館したが、今年は感染予防のために三密を避ける工夫をして営業している。来場者は以前に比べるとかなり少なくなっている」と話した。
日本トランスオーシャン航空(JTA)のGW期間中における予約状況は、前年比では伸びているものの、2年前に比べると半減しているという。
同社の小堀健一支社長は「昨年は大幅な運休や減便があった。今年は昨年ほどではないが、利用客数の落ち込んだ状態は続いている。当社としては感染予防を徹底して安全運航に努めていきたい」と語った。
GW期間中の宮古島地方の天気は高気圧に覆われおおむね晴れるが、期間の終わりごろは前線や湿った空気の影響で曇る見込み。
宮古島市は新型コロナウイルス感染者が急増していることから「まん延防止等重点措置」対象地域に指定されている。期間は5月11日まで。これを踏まえ座喜味一幸市長は、島外者に期間中は宮古島への来島を控えるよう呼び掛け。市民に対しても島外への往来自粛を求めている。