自然や緑を大切に
きょう「みどりの日」/市の森林率16.4%
きょう4日は「みどりの日」。自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育むことが趣旨で、自然や緑を大切にする日という意味が込められている。
宮古島では大野山林や学びの森などで森林浴やウオーキング、散策などを楽しむ市民も多い。
ゴールデンウイーク期間中の3日、市熱帯植物園では春のそよ風を受けながら自然に触れる親子連れなどが見られた。
家族4人で訪れた女性(30代)=平良西里=は「室内に居てばかりじゃ、子供たちもかわいそう。たまには屋外で体を動かして遊ぶのも良いと思う」と話した。
県森林管理課がまとめた「沖縄の森林・林業平成27年版(平成28年1月)」によると、宮古島市の森林率は16・4%で、全国平均の67%や県平均の46%(林野庁まとめ)を大きく下回っていることが示されている。
宮古地域の森林は面積が少なく、土壌条件、台風常襲地となっていることから、干ばつや潮・風害等の被害を受けやすい。そうしたことから、造林事業および治山事業による積極的な森林の造成と保全が重要課題となっている。
宮古地区では、1995年に設立された宮古森林組合を中心に森林資源造成事業などが展開されているが、いまだに森林率は低いまま。森林が持つ水源かん養をはじめ地域環境保全などの機能を低下させないためにも、一層の取り組みが必要となっている。
みどりの日 1948年に制定された国民の祝日の昭和天皇誕生日が、昭和天皇崩御により「みどりの日」(89年制定)となり、2005年の改正祝日法により、07年から5月4日が「みどりの日」、4月29日が「昭和の日」となった。