来月1日からPCR検査/新型コロナ
飲食業関係750人対象/JTAドームで無料実施
新型コロナウイルス感染拡大防止対策で、飲食店従業員らを対象とする市独自の無料PCR検査が来月1日に始まる。対象者は750人を想定し、実施期間は同21日まで。会場はJTAドーム宮古島で、1日50人を上限に検査する。飲食業関係の組合や組織に加入していない店舗の従業員も対象に加えた。飲食店関係者の安全確保と感染防止対策を両にらみで実践する。
事業の骨格は18日に固めた。検査の対象者は市内の飲食店で働く人。食品衛生協会宮古支部や宮古島調理師会、宮古島社交飲食業組合に加入する飲食店で働いていれば原則対象だが、濃厚接触者として行政検査を受ける人は対象外となる。
組合や組織に属していない飲食店従業員らも対象に加えた。市や宮古島観光協会が認めた人はすべて検査を受けることができる。
検査はドライブスルー方式で行う。検体(唾液)を採取し、島外の検査機関に輸送。検査の結果は陽性者本人および検査の実施者や医療機関に通知される。
検査は1人3回を予定しており、1回目の検査期間は来月1日から21日まで。終了後、数週間の間隔を空けて2回目、3回目の検査を実施する方向で調整を進めている。
市が無料PCR検査を実施する目的は、飲食店で働く人の安全を確保しながら感染防止対策を拡充することにある。陽性者を早期に特定できれば感染拡大を防げる利点はあるが、担当課は「必ずしもそこに重きは置いていない。飲食店側も来店する人もそれぞれ安心を求めている。安心して営業してもらうというのが市のスタンスだ」として対象者に理解と協力を求めた。
検査の順番や予約方法などの詳細は今後詰める。市は週明けにも会見を開いて告知し、多くの対象者に利用を呼び掛ける方針だ。
PCR検査と同時にアルコール消毒液やサーキュレーターなど感染予防品の配布や巡回指導も行う。これらの取り組みを観光協会に委託して実行に移す。