「安心のため検査を」
来月1日から無料PCR検査/宮古島市
飲食業関係者対象に実施
新型コロナウイルス感染拡大防止対策で、市は21日午後、飲食店従業員らを対象とする無料PCR検査や感染予防品配布事業の概要を発表した。無料PCR検査は来月1日から同21日まで計750人を対象に実施する。会場はJTAドーム宮古島。会見で座喜味一幸市長は「安心と安全を担保するためにも検査を」と事業の活用を呼び掛けた。
無料PCR検査は、市独自の取り組みだ。食品衛生協会宮古支部や宮古島調理師会、宮古島社交飲食業組合に加入する飲食店で働いている人のほか、組合や組織に属していない飲食店の従業員も対象となる。
検査はドライブスルー方式で行う。検体(唾液)を採取し、島外の検査機関に輸送。検査の結果は陽性者本人および検査の実施者や医療機関に通知される。
1日50人程度を上限に検査する。1人3回の検査を予定しており、1回目を来月1日から21日まで。それ以降は、数週間空けて2回目、3回目と実施する。
検査を受けるに当たっては、組合等の組織に加入している飲食店の申し込みは不要となる。それ以外の飲食店は宮古島観光協会への申し込みが必要になる。
受け付けは今月24日に開始する。平日のみ対応で午前は9時から正午、午後は1時から4時まで受け付ける。申し込みおよび問い合わせは宮古島観光協会(電話73・1881)まで。
会見で座喜味市長は「検査を受けることで、事業者もお客さんも安心するという相乗効果があると評価している」と事業の活用を促した。その上で「安心、安全を担保するためにも、感染を拡大させないためにもぜひPCR検査に協力いただきたい」と話した。
PCR検査と併せて感染予防品配布事業についても説明した。アルコール消毒液やサーキュレーター等を配る。巡回指導も行いながら地域全体で感染予防対策を強化していく方針だ。
会見に同席した観光協会副会長で宮古島リカバリープロジェクト委員会委員長の砂川靖夫さんは、「コロナ感染防止対策は個々の店ではなく地域でやるのが大事だと思う」と話し、PCR検査の実施を評価。「これを機にということではないがより一層感染対策に事業者が力を入れていくことを期待したい」と話した。