キビ農家独自でかん水/少雨傾向
市の補助受け付け始まる
少雨傾向が続き、農作物への影響が出始めている。そんな中、サトウキビ生産農家は独自でキビ畑へのかん水を行っている。少雨傾向が長引くと経済的負担も大きくなることから、農家はまとまった雨に期待している。26日、葉のロール現象が発生している伊良部地区ではタンクいっぱいに水を積載したトラックが各地の畑でかん水作業を行っていた。
伊良部地区でのかん水費用は10㌧トラック1台当たり3500円。現時点では農家個人が全額負担しているが、25日に開かれた干ばつ対策会議で、市のかん水補助事業の実施が決定した。26日から受け付けが始まっており、トラック組合によると申し込みは複数件あるという。
市の補助事業では1農家当たり20㌃(10㌧トラック6台分)。これを1巡とし、2巡目は降水量を基に判断する。かん水費用はトラック1台当たり4300円で農家負担は2000円。水代を含む2300円は市が負担する。
早ければきょう27日から市の補助事業でのかん水が実施される見通し。
また、県農業共済組合でもサトウキビ共済加入者へのかん水費用としてトラック1台当たり1000円以内を助成する。台数上限はなく、予算の範囲内で実施する。
宮古島地方気象台によると4月上旬から降水量の少ない状態が続いている。この状態は今後1週間程度は続く見込み。同気象台は「少雨に関する気象情報」を発表し、農作物などに注意するよう呼び掛けている。