ワクチン予約7割強/新型コロナウイルス
市が早期接種呼び掛け/65歳以上「地域が協力を」
市は27日までに、65歳以上の一般高齢者を対象とする新型コロナウイルスワクチン接種の予約状況をまとめた。26日時点の予約は1万1232人で、対象1万5659人に占める割合は71・7%。予約をしていない人は4427人となっている。接種を勧奨する市は27日付で市長コメントを発表。「経済を回復させるためにも早期にワクチン接種を進めていく必要がある」とし、65歳以上の対象者全員が接種できるよう地域全体の協力を求めた。
予約状況は市ワクチン接種対策室がまとめた。予約者数は高齢者施設入所者が808人、施設従事者等が45人、個別接種予約が8032人、集団接種予約は2347人となっている。
割合は個別接種予約が最も高く51・3%と半数を超えている。かかりつけ医がいる医療機関でのワクチン接種を望む高齢者が多いことが数字で示された。
一方の集団接種は伸び悩んでおり、ここまでの予約は全体の1割強。29、30両日実施の市保健センターと6月2、3両日の伊良部地区(前里添多目的施設、東区構造改善センター)は定員に達しているが、ほか5会場は空きがある状況だ。
要因は、個別接種を選ぶ対象者が想定を上回っていることが挙げられる。加えて情報が地域の隅々まで行き渡らず、予約に至っていない高齢者が少なからずいるものとみられている。
こうした状況を受け、市は各地の行政連絡員に協力を仰いでおり、地域全体にワクチン接種情報を届けて接種率の向上につなげる取り組みを続けている。
座喜味一幸市長は27日のコメントで、「1回目のワクチン接種が済んでいない65歳以上の一般高齢者は集団接種の機会を利用し、早期にワクチンの接種を受けていただけるようにお願いしたい」と要請した。地域に対しても「集団接種の情報を共有していただきますよう協力を」と求めた。
市として、「個別接種と集団接種の両方で、できるだけすべての市民がワクチン接種を受けていただきたいと考えている」とし、集団接種の希望者に対しては予約センター(電話79・7829)の活用を促した。
市は7月中に65歳以上のワクチン接種(2回)を完了させたい考え。26日時点の接種率は1回目が19・8%で、2回目は3・2%。