64歳以下7月中旬に開始/宮古島市
ワクチン接種加速へ/対象7割強、9月末完了へ
宮古島市が、新型コロナウイルスのワクチン接種を加速させる。9月末までに接種対象市民の75%に当たる3万6840人に打ち終える計画を立てた。これに伴い、7月中旬には64歳以下の市民へのワクチン接種を始める。医療機関における個別接種、市役所等での集団接種を同時並行で進めながら、域内における集団免疫の獲得を急ぐ。
現状のワクチン接種は65歳以上の一般高齢者を対象に行われている。5月30日時点で1回目の接種を終えた人は7271人で、対象1万5659人に占める割合は46・4%と接種率は高い。医療従事者を含む接種済み者は9025人(接種率18・4%)で、ここまでは順調に進められている。
ただ、市内で新型コロナの感染が拡大していることを踏まえて座喜味一幸市長が接種促進を指示。これを受け、ワクチン接種対策室が64歳以下を含む次期接種計画案を取りまとめた。
計画では、7月中旬にかけて65歳以上の一般高齢者および繰り上げ接種優先者の接種を進める。繰り上げ優先接種の対象は、▽障がい者施設等の利用者、従事者▽保育園等の従事者▽学校の職員▽集団接種に従事する職員▽警察官-。
7月の中旬には64歳以下の市民に打ち始める。まずは60~64歳や基礎疾患がある市民を対象に順次予約を受け付けていく。集団接種は1カ月に8回ずつ実施する方向で、会場は現時点で市役所を想定している。
その後はワクチンの在庫や優先度、予約状況に照らし、7月中であっても12~59歳の接種を始める。夏休みに入る子どもたちへの接種も視野に入れている。
8月から9月中旬にかけては12~59歳の接種を集中的に行い、同月末に目標とする7割強の市民のワクチン接種を終える方針だ。
計画の実行は、ワクチンが想定通りに搬入されることが前提となる。計画では9月12日までに約7万3000回分の搬入を予定している。これまでに搬入されているワクチンは3万1980回分となっている。
次期接種計画の基礎となる数字は、65歳以上の一般高齢者の予約状況から割り出した。9月末までに接種する対象者を全体の75%に当たる3万6840人と想定しており、ワクチン接種対策室は「来年2月末には80%に到達できるよう作業を進めたい」としている。