幼小中9~20日まで休校/教育長「子の安全第一」
多良間は通常通り授業/新型コロナ
市教育委員会は4日、市内の新型コロナウイルス感染状況や県からの要請を踏まえて、市内幼小中学校を9~20日の日程で休校とすることを決めた。大城裕子教育長が「子どもたちの安心安全を第一に考えての措置」と発表した。休業期間中、医療従事者など仕事を休むのが困難な保護者に対しては学校で個別対応する。一方、多良間村教育委員会は村内で新型コロナウイルスの感染確認がないことなどを踏まえて休校としないことを決めた。(11面に関連)
市教育委員会は同日、午後5時から臨時会を開催し、休業期間などを話し合った。約10日間の休業期間となるが、県内および圏域内の感染状況に応じて期間中であっても解除する可能性も示した。解除の目安は具体的な目安は定めていない。医療機関を含めて、学校現場などの意見を聞いて判断する。また、期間中は子どもたちは不要不急の外出を控え、各家庭では感染症対策を徹底するなどの対応を求める。
休校期間中は全児童生徒が活用している「学習用タブレット」を用いて健康チェックなどを行う。また、学習ドリルなどの課題を出すなど、学習支援も実施する。オンラインでの授業については現在のところ実施の予定はない。
大城教育長は「学校を閉めるというのは思い切った判断になるが、市内の感染状況が落ち着いてほしいという思いもある」と話し、「子どもたちや先生たちの感染対策の努力で今現在学校では感染ゼロとなっているが、地域では感染の広がりを見せている。子どもたちの安全安心を守るためにも保護者の皆さんには理解してほしい」と訴えた。