休校でも仲間と一緒
オンライン授業始まる/市内の一部学校
教師、学習効果へ試行錯誤
新型コロナウイルス感染拡大防止のための一斉休校が幼稚園を含む市内の小中学校で9日から始まった。期間中、学校側から児童生徒に配布されたタブレット端末でドリル学習などを行う。一部の学校では、教室と各家庭をネットで結んだオンライン授業も実施された。休校期間は20日までの12日間。
北小学校では4年生以上でオンライン授業が行われた。学級担任とクラスメートたちが画面越しではあるが、つながりのある授業が展開された。
コロナ禍では、教室内でほとんどの児童たちがマスクを着用したままだが、オンライン授業では多くの児童がマスクを外しており、互いに笑顔や表情を見ながらの授業となった。
オンライン授業を終えた児童の一人は「思っていたよりも分かりやすかった。休校でもクラスメートと一緒に授業が受けられてとても楽しかった」と笑顔だった。
同小学校ではオンライン授業を効率的に実施するための環境整備を進めてきたという。
担当職員は「いろいろな準備をしてきたが、実際に導入すると改善すべき課題が見えてきた。今後も、子供たちにとってより良い環境でオンライン授業ができるよう、市教育委員会とも相談しながら進めていきたい」と話した。
市教育委員会は今回の一斉休校の通知と併せて、不要不急の外出を控えることや自宅学習を求めている。
オンライン授業を実施しない学校でもデジタルドリルを中心にした学習の取り組みを進めている。