1回目の接種率67%/コロナワクチン
65歳以上、急速に進む/64歳以下は来月中旬開始へ
65歳以上の一般高齢者を対象とする新型コロナウイルスのワクチン接種が急速に進んでいる。市の対策室のまとめで、1回目の接種率は12日時点で66・7%に達した。今後の高止まりは懸念されるが、7月末までには65歳以上の希望者全員に2回目を打ち終えられるめどがついた。64歳以下の接種は、計画通り来月中旬にも始められそうだ。
ワクチン接種の対象となる65歳以上の高齢者は1万5659人。このうち、7271人は5月30日までに1回目を接種している。
その後も個別、集団それぞれの接種が順調に進んでおり、12日時点で1万450人が接種を完了し、全体に占める割合は66・7%まで伸びた。この中で、2回目を打ち終えた人は2782人(接種率17・8%)。
接種率を押し上げている集団接種だが、12日は市役所で行われた。受け付けを済ませた接種者は、医師の予診を受けた後、1列6席が並ぶ椅子に腰掛ける。待機していた看護師らがすぐに2人1組でワクチンを順番に打っていく。1列(6人分)の接種を終えるのに5分とかからない。接種者は椅子に座ったままで、経過観察を含めて開始30分前後で会場を離れられる。
考え抜かれた動線と、スタッフの作業分担によって集団接種は極めてスムーズに進んでいる。城辺保良から接種に訪れた仲間寛安さん(71)は「とても効率的で良いやり方だと思う。ほとんど待たないし、打つのは速いし、職員の皆さんも丁寧に接してくれる」などと感心しきりだった。
ここまでの集団接種に関して市健康増進課の仲宗根美佐子課長は、受け付けの何時間も前から待つ市民の安全を懸念。「これからさらに気温が高くなるので熱中症が心配。受付時間通りに来ていただければ、ほとんど待つことはない」と話して受け付けの時間に合わせて接種会場に訪れるよう呼び掛けた。また、感染防止の観点から「体調が悪い人や濃厚接触の可能性などがある方は、来場を見合わせてほしい」としている。