区画整理の進捗率89%/竹原地区
合意得られない一部土地も
市が市街地東側で進めている竹原地区の区画整理事業の2020年度末の進捗(しんちょく)率は89・4%(事業費ベース約72億円に対して約64億円)となったことが11日までに分かった。同事業は平良西里および東仲宗根の一部を対象とした面積23・6㌶で、総事業費は約72億円を見込んでいる。市では早期の事業完了に向けて取り組んでおり、一部合意の得られていない土地については「直接施行」も検討している。
竹原地区区画整理事業は、旧平良市時代の1966年に都市計画決定した。その後事業は40年間進まない状況が続いていたが、宮古島市が引き継いで05年に事業化が決まった。事業区域は東が宮古高校東線、西が保健所東側大道線、北が宮古病院跡地裏の荷川取線、南を竹原2号線(平良中裏側)で囲む23・6㌶。事業期間は25年度までを予定している。
同事業については開会中の6月定例会に補正予算1168万円を計上。内容はサンエーショッピングタウン宮古付近の水道管移設工事や竹原1号線のポストコーン設置などとなっている。
また、同事業では一部の地権者との協議が難航しており、なかなか進まない現状となっている。これを踏まえて、市としては同地区の区画整理を早期に完了したい考えで、地権者の同意がなくても施行する「直接施行」も検討している。
区画整理は、快適な環境づくり、健全な発展を目指すため、住宅のほか道路、公園、上下水道施設などの公共用地を確保し、未利用となっている土地を有効的に利用するとともに、スプロール化(無秩序な開発・市街化拡大)を抑制し、宅地の利用増進を図ることが目的。