不登校児童生徒への効果期待/市教委
タブレットでのオンライン授業
新型コロナウイルス感染拡大の影響による緊急事態宣言を受けて行われていた小中学校の一斉休校が解除され、21日から各学校で対面式の授業が再開する。今回の一斉休校では、学校側から児童生徒にタブレットが配布され、休み期間中、ドリル学習や同時配信型オンライン授業などが行われた。市教育委員会では、同取り組みは不登校や不登校気味の児童生徒たちが学校との「つながり」を維持し、登校復帰につながるきっかけになるのではないかと期待を寄せている。
配布タブレットについては、開会中の市議会6月定例会一般質問で、狩俣政作氏の質問に対し上地昭人教育部長が「今回の休業中(一斉休校)、不登校気味の子供が学習用タブレットで健康チェックを回答したり、配信された課題に取り組んだ事例が報告されている」と答弁した。
その効果と子供たちへの影響ついても「不登校気味の子供たちが学校とつながることができた。こうした経験をきっかけに、学校への所属感が生まれ、登校復帰への安心感を持つきっかけになり得るかもしれない」と期待を寄せた。
さらには「登校が再開しても不登校の子供たちにタブレットを活用することが重要になる」と述べ、今後の取り組みについても言及。その上で「誰一人取り残さない学びの保障への対応を可能にするためにも理由があり、学校へ登校できない児童生徒に対して、このタブレットを活用した取り組みを積極的に推進したい」と述べた。
タブレットを活用した学びの保障は、いろいろな課題や問題を抱えて登校に至っていない子供たちと学校側にとって、双方が「つながり」を維持し続ける効果にも期待が高まっている。