児童生徒の健全育成推進/問題行動の情報を共有
宮古島署と市教委がサポート協定
宮古島警察署(田場義浩署長)と市教育委員会(大城裕子教育長)は24日、児童生徒の非行や被害防止などの情報共有を図る「沖縄児童生徒健全育成サポート制度」の協定を締結した。今後は、学校と警察が、児童生徒の問題行動に関し、それぞれの役割を果たしつつ、問題を相互に理解し、連携を密にして一体となって対応に当たる。
締結式は市役所で行われ、大城教育長と田場署長が出席。協定書にそれぞれが署名と押印した。協定には相互連絡の対象などが明記されており、警察側から市教委(学校)へは▽逮捕事案▽逮捕事案以外の事案で関係機関が連携して継続的に対応することが必要となる事案-などとなっている。
一方、学校等からの警察へは▽集団暴行事案や暴行事件に発展する可能性のあるいじめ、金銭せびり▽悪質、重大な犯罪に発展する可能性のある前兆▽学校内外における児童生の安全確保▽児童生徒の不登校に対処する-ため警察と連携が必要な場合となっている。
協定締結に当たり田場署長は「連携内容は現在の社会情勢や当署管内の少年非行の特徴を踏まえたものとなっている。県内で深刻な問題となっている児童生徒の薬物問題、管内で懸念される未成年者による飲酒問題、SNS問題などを盛り込んで締結する。学校や関係機関と連携強化を図り、児童生徒の非行防止と健全育成に取り組んでいきたい」と話した。
また、大城教育長は「青少年の問題行動が多様化、深刻化している現状を踏まえ、市における児童生徒の非行、被害の防止、健全育成対策を協力に推進するため、相互の連携に対して具体的に示されている。市教委としても子供たちを守り、育んでいく上で、協定締結は心強い。共に宮古の子どもたちの健全育成に努めていこう」と話した。