一般会計、初の1億円超え/商工会議所
コロナ関連の受託事業要因/総会で20年度決算承認
宮古島商工会議所(下地義治会頭)の第93回通常議員総会が29日、市内のホテルで行われ、2020年度の事業報告のほか、同年度決算と定款の一部改正が全会一致で承認された。決算の一般会計では、初めて収入合計が1億円を超えて1億1379万円となり、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う市内消費喚起促進事業(Go5フードラリー)などの委託金が大幅に伸びたことなどが要因として説明された。
同年度決算一般会計の収入の部では、予算額の4335万円に対して、新型コロナ関連の持続化給付金、家賃支援給付金申請支援などの委託金が6420万円となったことで、初の1億円超となった。
また、支出の面でも長引くコロナ禍に伴い「旅費」が大幅に減ったことも説明された。
そのほか、定款の一部改正では、コロナなどの感染症の流行や自然災害などで実際に集まった会議が困難な場合に代替的手段とすることを目的とした内容に改正された。
同年度の事業報告では、新型コロナの収束への見通しが立たない中で、会員に対して各種支援サポート業務に年間を通して職員一丸となって取り組んだことなどが示された。
その上でアフターコロナ社会を見据えた事業展開を図るため、関係機関と連携し「信頼され、頼りにされる商工会議所」を目指すとしている。
あいさつで下地会頭は「宮古も新型コロナがまだ収束していない中で、会員の皆さんも苦しい思いをしていると思う。しかし、ワクチン接種も急ピッチで進められている。私たちも島の経済を元気にするため職員一丸となって会員とともにコロナに打ち勝つよう頑張りたい」と意気込みを示した。